闇のように感じていた世界に
小さな小さな明かりがともっていくのを感じながら
つぶつぶ三昧の食卓を舌で、体で、心で、満喫していたある日、
私の奥深くに封印されていた遠い記憶が
少しづつ目覚めていることに気がついたのです。
断片的だけれど、確かな色と匂いと体感を伴う
心満ちた暮らしの情景が、頭ではなく体の芯から
ふくらんでは消えていきました。
雑穀が、私のいのちを母なる大地のいのちと
つないでくれたのです。
その確かな情景が地球上から消えてしまったのはなぜ?
遠い記憶をつなげ、知られていない歴史をたどって解ったことは、
世界が今のように変わったのは予想をはるかに超えて新しい出来事で、
私が思い出しつつある暮らしは、先住民族と呼ばれる人々によって
今なお受け継がれているという希望に満ちた事実。
つづく
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