右手が風にそって動く、左手が風を体に運ぶ、
体を風が通り抜ける。
足元からすごいエネルギーが入ってくる。
意識と体がみるみる空間に溶けていく。
「あっ、はじまりはこの時だったんだ!」
1979年、春、
私がここ同じ場所に立っていた30年前の感覚が
ありありと見えてきました。
27才の私は、
大学卒業後企画部のチーフデザイナーとして
勤めた会社を辞め、新しい道を模索していました。
会社、通勤というシステムは自分には合わないことは
3年でハッキリわかっていました。
男ばかりで男の論理で運営されている社会は
居心地が悪かったのです。
つづく